【楽しむことが支援に繋がる!!】ケニアに来たらムファンガノ島でホームステイを!
初めまして!
2019年度、大学2年生を休学し、世界一周の旅に出ている山岡光太郎です!
現在はアフリカ縦断旅の最中で、
ケニアのビクトリア湖に浮かぶムファンガノ島で、ホームステイをしながら孤児院のために働く知り合いのお手伝い(ボランティア)をしています!
赤く囲った左に見える湖が、アフリカ最大の湖ヴィクトリア湖
地図ではこれだけ小さくても、湖の広さは九州の2倍、琵琶湖の何と100倍…
この記事では
①ムファンガノ島について
②島での生活の魅力
③訪れること/楽しむことが支援に繋がる事←特に読んで欲しい!!
について書きたいと思います
①ムファンガノ島について
【1-1 概要】
アフリカ最大の湖・ヴィクトリア湖に浮かぶケニア共和国の島です。
僕がいる11月は乾季に入った頃で、日中は日差しが強く、半袖半ズボンで暮らせます。夜もそこまで冷え込みません。
島の様子(2019年11月撮影)
ルオ族とスバ族という2種類の部族が住み、人々は公用語である英語も話します。
宗教はキリスト教が主で、島の多くの人は毎週土曜日は教会に通っています。(なぜか日曜日ではない)
礼拝中の様子。小さい子供は左前にまとまって座る。
【1-2 アクセス】
ナイロビからバス・水上バスを乗り継いで13時間
交通費は
バス代1000シリング+水上バス代170シリング
計1170シリング≒1250円(2019年11月時点)
※良いフリー素材がなかったので手書きにしました
①ナイロビ(Nairobi)→ビタ(Mbita)
「easycoach」というバス会社
Mbita行き 10時間ほど
②Mbita→Sena(ムファンガノ島の港)
水上バス 1時間弱
【1-3 島の状況・社会問題】
自然豊かで、とても平和な島ですが、「孤児」の問題が深刻です。その一因にエイズの蔓延があります。
論拠がはっきりしていないので、参考程度ですが、ネットで「エイズ罹患率が42%」との記事も見かけました。
この島を含めたホマ・ベイ地区は、国内で最もHIV感染率が高く、両親を早く亡くしてしまう子供が沢山いるのです。
これは、漁業と結びつく風習''Fish For Sex''とも関係があるようです。
ナイルパーチやオメナ漁(魚の調理後の写真は後に載せます)が盛んなこの島では、魚を安く手に入れるために女性が漁師とSexする風習があります。
またケニアは一夫多妻制が認められています。2014年には男性が結婚できる女性の数の上限が撤廃される法案が可決されました。
ケニアで一夫多妻制法が成立、妻に「拒否権」なし 弁護士団体など反発 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
これらが重なり、エイズの蔓延に繋がっているようです。
そんな孤児のために島で働くのが、今回お世話になっている西原総司さん(20)です。
↓彼の経歴や活動が端的にまとめられています
ケニアの孤児院に養鶏を委託して『寄付に頼らない孤児院』を作りたい‼︎ - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
↓彼が運営するHP TEAM Mfangano
②島での生活の魅力
【2-1 のどかな空間】
写真から伝わるはずです笑
道や家の庭には牛がモーモー言いながら歩いていたり、
鶏がピヨピヨ鳴くひよこを連れて闊歩していたり
ヤギも猫も犬もトカゲもなんでもいます。
島では舗装された道路はありません。交通手段はピキピキと呼ばれるバイクタクシーになります
港から家まで来る間に、沢山の動物を見ることでしょう!
庭で歩くヤギ。草を幸せそうに食べています。
洗濯は湖で。ウシも水を飲みにきます。
お風呂も湖です笑
男女で入る場所が分かれています。
ムファンガノは夕陽がとても綺麗です!
湖で視界が開けているからこそ見える絶景
【2-2 島の人々】
どの国でも言えるかもしれませんが、都市部よりも農村部・田舎の方が人の温かさを感じる機会が多い気がします。
首都ナイロビでは物騒な事件が頻繁に起きますが、この村では無縁な気がします。
よく行くバー(THE CHILLSPOT)のオーナーさん!
気さくで、常連の僕らにはシャワーを無料で貸し出してくれます
島では電波が弱いですが、ここだとよく繋がるので、よくコーラを注文して作業します
サッカー少年たち
彼らが暴れすぎてブレない写真は撮れませんでした笑
初めて会った時から仲間に入れてくれました
CHILLSPOTで作業しているとよく来てくれる女の子2人組
自分が発音した言葉を必ず繰り返します笑
バーバーショップのお兄さん
ムファンガノ初日に思いっきり刈ってくれました
(100シリング≒100円)
楽しそうに見守る子供達
完成後…
いつぶりの坊主だろうか。。(高校時代は野球をやっていました)
【2-3 ホームステイが出来る】
僕自身世界を旅しながら様々な場所でホームステイをしてきましたが、きっかけは様々でした。
知り合いの知り合いに泊めてもらったり、
ボランティアやホステルで知り合った人に泊めてもらったり、
CouchSurfingというアプリを使ったこともありました。
ムファンガノでは総司さんが運営するTEAM Mfanganoのサービスが使えます!
島の観光ツアー(ボートから見る夕陽/オメナ漁見学/壁画ツアー等)もあります
1泊1500円で朝昼晩3食事付き
ケニアでの典型的な食卓
ウガリにスクマウィキ(葉っぱ)
この地域でよく獲れるナイルパーチ(大きい魚)
右の小魚がオメナと呼ばれるもの
お母さんが毎日ご飯を作ってくれます
毎回本当にありがとうございます…!
ホームステイ先の長男・ムセ
12歳のヤンチャ坊主です
ペットの猫ロビンと野良猫(気づいたら住み着くようになったらしい)
可愛い子犬もいます!
【2-4 ボランティアを通じて地域の方と関われる】
冒頭で述べた通り、この島には沢山の孤児がいます。
それに対して立ち上がったのが、現在ホームステイをさせて頂いてる家の大黒柱であるジョージ
彼の活動と人柄に感銘を受けて、現在ボランティアの受け入れを行っているのが西原総司さんです。
彼が運営するTEAM Mfanganoではムファンガノ島の孤児院スクール『St James community school』にてボランティアの募集を行なっています。
参加費は
1万円/1週間
※1ヶ月以降は1週間-5千円の減額が適用
参加費は宿泊費、朝昼晩の食費、ピックアップ時の交通費、孤児院の運営費として寄付されます。
僕が訪れている11月現在は孤児院が1月まで長期休みなので、孤児院前の畑の整備を手伝っています。
具体的には、この島でよく食べられるスクマウィキなどを育てて、孤児院の子供達に持って帰ってもらおうとしています。
スクマウィキは一度成長すると2年間株が持ち、葉をちぎっても何度も生えてくる植物です。
写真右:孤児院の先生であり、農業担当のカルマックス
白黒にすると昭和感抜群になります
③訪れること/楽しむことが支援に繋がる
このパートが記事を通して1番読んで欲しいところです!
ここでは、
なぜ、タイトルにあるように「楽しむことが支援に繋がる」のか
について書こうと思います
【3-1 西原総司さんの活動の意義】
僕はボランティアをしながら世界を旅するプログラム''ぼらいやー''に参加して世界を回っている最中で、これまでも様々なボランティア現場を見たり、友達から様子を聞いてきました。
↓ぼらいやーについて
僕が参加したプログラム団体は総じて良かったのですが、
友達の中には現地NGO団体に強い嫌悪感を抱いている人も少なくないです。
その理由として
①高い参加費を払わせ
②社会問題に対して投資するのではなく、自分達の利益として分配している
半ば''ボランティアビジネス''と化している団体が少なからずあるようです。
そのような団体でもホームステイを提供している場所は多いようですが、受け入れ側には1円も入ってこないのが現状のようです(ただただ損)
話を聞いていると、実は総司さんもこのような嫌悪感を抱いた一人でした。
そこで立ち上げたのがTEAM Mfangano
宿泊費や食費等、受け入れに必要な経費を除いたら、
①全額孤児院の運営に寄付されます
仲介団体を通さないので、
②参加費も半額程度です。
スマホ・SNSの普及に伴い、仲介団体を通す必要がなくなってきた昨今です。
このように「個人間で受け入れる」というのは、これからの時代に普及していくであろう新たな形でしょう。
そして、その革新は、既存のシステムで起こる様々な弊害=ボランティアのビジネス化を解決する可能性を秘めているように感じました。
【3-2 訪れる事で経済が回る】
多くの人が訪れると、地域に落ちるお金も多くなります。
すると地域の経済が回ります。
経済が回ると、自ずと人々の生活も変わってきます。
初めにお話しした''Fish For Sex''を覚えているでしょうか?
この島で、ナイルパーチ1kgを買うのに必要なお金は(日本人の感覚からすると)たった250円です。
その魚代の半額をSexをして払う、ということが日常的に起きています。それが、エイズ蔓延の一因を担っています。
これは一種の風習でもある為、人々がお金を持つようになれば完全に無くなるものとも思いません。しかし減少傾向に向かうのは確実でしょう。
こうして、実際に訪れる事が地域の人々の生活の活性化に繋がります。
④最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました!
TEAMMfanganoのキャッチコピーにこんなものがあります
この島にはなにもナイがアル
nothing is everything
言ってしまえばこの島は超田舎です。
日本にいても、世界を旅しても、中々こんな場所で暮らす機会はありません。
でも、そんなムファンガノは「豊かさ」に満ち溢れています。
穏やかな人々
朝起きて聞こえる鳥や動物の鳴き声
夕陽が沈む度に、今日も一日が終わるのだと時間の流れを感じる
この島に来ると、日常や当たり前の素晴らしさを感じる事ができます!
皆さんもケニアに来た際は是非、ムファンガノ島へ来てみてはいかがでしょうか